おんぶ痛

最近新規で来られたお客様の中に、2人のお子さんを育児中の方がおられました。
下の子は1歳で、日々背中側でお子さんをおんぶしながら家事をこなしており、
肩や背中が凝るとのことです。
ある日、左の肩甲骨から背中にかけて痛みを感じ、なかなか改善しないためお越しになられました。
可動域をチェックしましたが、右横側や右回しすると左側に痛みを感じ上手く動かせません。
痛みが強い場合は周りから攻める
痛みが発症してから2日目で日にちが浅いため、施術は患部を避けて周りを緩めて、
後日患部の痛みが軽減してから患部を中心に施術するよにしました。
何故ならば、痛みの強い患部を施術した場合、悪化する恐れがあるからです。
2回目の来店時にヒアリングした際に、翌日多少痛みが残りましたが、施術から3日後は
体がスッキリと軽くなったとのことです。
強い痛みがある時は注意が必要です。
場合によっては「物足りないくらいの施術」が丁度よいこともあります。
脊柱起立筋群

背中側に後頭部から骨盤仙骨にかけて縦に長く連なる筋肉で、棘筋、最長筋、腸肋筋を総称して
脊柱起立筋といいます。
この筋肉は浅層から深層へと重なる大きな筋肉です。背中を摘まむと容易に触ることができます。
働きとしては、背中を伸ばしたり、体を左右に倒したり、体を捻ったりします。
前屈み姿勢や、背中や腰が丸まった姿勢、一方向のみの捻り運動は脊柱起立筋群に負荷を与え、
背中や腰に痛みを誘発します。
育児中は前屈みや中腰など、いわゆる不良姿勢になりがちです。
世の中のお母さん方は毎日忙しいし、つい子供やご主人優先になりますが、お母さんが疲れて
元気がないと家族みんなが悲しくなります。
ご自身のためにも、またご家族のためにも出来るだけ体のケアをして欲しいと切に願います。
腰にかかる負担

体には常に重力がかかり、自分自身の体重圧が跳ね返ってきます。
それらの重圧に負けないように、股関節や骨盤など各関節が力を分散しています。
姿勢によっては椎間板に大きな負荷をかけます。上の図は姿勢により腰の椎間板にかかる負荷を表に
したものです。
重力や体重圧から解放される姿勢は仰向き姿勢です。仰向きは骨も筋肉への負担も少ないです。
座位と中腰は、ほぼ同じくらい負荷がかかることがわかります。