親指の痛み

50代男性のお客様が、GW中に玄関先の雑草抜きをした後から指や手首が痛いと仰っていました。
お箸でつまんだり、物を持つ時などで痛みがあり、日に日に腕や肩も凝ってきているとのこと。
動作というものは連動して成り立つので、草を抜く時でも手指だけではなく、
手→手首→肘→肩→背中へと連動することで動きが成立します。
この方も体に触れると、腕も背中もいつもより凝りが強く感じられました。
やり慣れないことをすると、体がうまく使えず力んでしまうため、体を痛めてしまいがちです。
なので、ヒアリングの際には必ず「いつもはしない事をした覚えはないですか?」と
必ずお伺いするようにしています。
手首の動きチェック
草を握り引っこ抜く作業からなる一時的な痛みだと思いましたが、一応、腱鞘炎チェックします。
親指を握りグーを作り、手首を引き下げます。
「痛いといえば痛い…」という反応だったので、手首は問題ないかと判断しました。
腱鞘炎のチェックとして一般的につかわれるものですので、覚えておいて損はありませんよ。

母指の筋肉

手首や手掌(てのひら)から親指に向かって、母指対立筋と母指内転筋が付着しています。
日常生活では常に動かす部位で、草抜き以外にも物を握ったり摘まむ、ペンで字を書く、
ハサミで紙を切る縫物、楽器演奏など様々あります。
体の中で手指は一番酷使する部分ですが、疲労は抜けやすい部分です。
しかし、酷使すれば痛みは現れてしまいます。
施術では、手指だけの対応では不十分です。
手指に繋がる腕や肩首まで、動きに連動する全ての部位に対応することで、改善に繋がります。
痛みレベルが下がるまでは、極力、手指を使わないようにして頂くようお伝えしました。