①肩こり

Q肩こりとは

首の骨の異常や腕や手にしびれがなく、更に血液検査などで内臓に異常が見当たらないのに肩に痛みがある場合を言います。
肩関節は球状で関節同士がホールドされてないため、可動域が広いぶん不安定な関節です。不安定で重い腕を支えるため、肩周りの筋肉は常に働いています。
一般的な肩こりは、首から肩にかけての筋肉が疲労して痛みを起こしたものです。

Q肩こりになることで起こる症状

肩口や肩甲骨の間に鈍痛・こわばったような痛み・重くだるい痛み・突っ張ったような痛み。肩を動かしたり、温めると一時的に軽減します。

Q肩こりになる原因

ほとんどは不良姿勢や長時間同じ体勢での繰り返し動作による筋肉へのストレスと血流不全、運動不足から起こります。
その他、手指を酷使する・スポーツや怪我による後遺症・心理的要素(ストレス)・骨や筋肉異常・眼の病気や眼精疲労・顎の問題・体型があります。
背中や腰が丸まれば、上半身にも影響しますので骨盤を立てた正しい姿勢ですわって頂くようお伝えします。
また、肩こりを訴える方の大半が合わない枕を使っています。高すぎたり低すぎたり、長年使い込んでへたっています。
枕は消耗品なので、頭の大きさによりますが2年程で買い換え時です。
当院では、その方の首に合った枕の高さを調べてアドバイスします。ご希望の方は問診時にお伝えください。

Q肩こりへの対応

検査にて、首と肩関節の可動域制限がないか調べます。首・肩・肩甲骨の筋肉を中心にゆるめて、首の骨や肩関節にゆがみがあれば矯正します。
普段の仕事姿勢や家での過ごし方から、肩こりになる要因を見つけ出してお伝えし、改善できることをみつけます。
必要に応じ、オフィスや自宅で行えるセルフマッサージやストレッチをアドバイスします。

②頚肩腕症候群(胸郭出口症候群)

Q頚肩腕症候群とは

首~肩~腕にかけての痛み・こり・しびれなど色々な症状を認める状態のことを指していて、病名ではありません。頚肩腕症候群の中に胸郭出口症候群を起因する症例を多く含んでいます。

Q胸郭出口症候群とは

長時間のデスクワークや手先の細かい作業など同一姿勢にて、鎖骨周辺の上腕や肩の運動や感覚に深くかかわる神経や動脈が障害を受け、それにより肩・腕・手のしびれ・手の動かしにくさが生じます。圧迫される部位としては4つに分類されます。

  • 斜角筋症候群→斜角筋という首の筋肉で構成される部分
  • 肋鎖症候群→鎖骨と肋骨の間
  • 小胸筋症候群→胸の筋肉である小胸筋と肩甲骨との間に構成される部分
  • 頚肋症候群→首の第7頚椎の奇形

※骨の奇形のため施術対象外となります。

Q胸郭出口症候群になることで起こる症状

首や肩、腕にしびれやチクチクする感覚・刺すような痛み・血流の低下による痛みや感覚障害・肩こりとして自覚することもあります。

Q胸郭出口症候群になる原因

腕を司る神経や血管は、胸郭出口と呼ばれる部分を通って、首から腕と手に向かって走行しています。
重要な神経として腕神経叢(わんしんけいそう)があり、主要血管として鎖骨下動脈と鎖骨下静脈があります。
胸郭出口にはいくつか狭い空間があり、こうした場所で神経や血管が圧迫されることで痛みやしびれが起こります。
日常の原因として長時間のデスクワーク・肩が丸まり首がうつむく姿勢をとる・不良姿勢・重い物をもつ習慣がある・なで肩・睡眠不足やストレスがあり、まれに頚肋という先天的な肋骨の奇形で起こることもあります。

Q胸郭出口症候群への対応

検査にて椎間板障害を疑わない場合、胸郭出口症候群の可能性が高くなるので、どこで圧迫を起こしているのかを別の方法で調べます。
首肩まわりをゆるめてから、首の骨と圧迫を起こす関節を矯正します。
当院では独自のストレッチ方式にて斜角筋に触ることなく安全にゆるめていきます。
胸郭出口のポイントは、「第1肋骨」と「肩関節」です。当院独自の手技で第1肋骨と肩関節の可動域をひろげることで圧迫を解放する効果が見込めます。
特に仕事中の姿勢が悪い人が多くみられます。腕を伸ばしてキーボード操作する・作業中は肩が上がり脇が広がっている方が大半です。
趣味の編み物やアクセサリー製作で長時間前かかがみで作業しているのも良くありません。
対策として、パソコンと自身の間隔を寄せる・画面に目線が真っ直ぐになるように、机や椅子で高さを調節する・肘おきを使い肩にかかる腕の重さをカバーする・長時間同じ姿勢を取り続けないなどアドバイスします。
寝具が合ってない場合、とくに枕が合ってないことが多いのでチェックします。

③五十肩

Q五十肩とは

肩関節周囲炎と呼ばれ、50歳代を中心に40~60歳代に多くみられます。
肩関節は、骨・軟骨・腱・靱帯などにより構成され、これらが老化(退行変性)により炎症を起こし、肩関節の関節包が狭小した結果、肩の痛みや可動制限が生じます。
進行に応じて急性期・慢性期・回復期に分かれます。

  • 急性期 → 発症から2週間~3ヶ月までを急性期といい、運動時だけでなく安静時や夜間でも肩に痛みが現れます。
  • 慢性期 → 肩の痛みは徐々に軽減しますが、肩の可動域はまだ狭いままです。
  • 回復期 → 慢性期が約半年ほど通過すると回復期に入ります。痛みや肩の可動域がほぼ元の状態に回復するには、通常約1年前後かかると言われています。

Q五十肩になることで起こる症状

動いても安静にしていても肩に痛みがある・肩を動かすと必ず痛みがある・洗髪や髪を結べない・後ろ手が回らない・腕を上げられないなど日常生活にてかなり不便を感じます。

Q五十肩になる原因

老化によるものだと言われていますが、実際はよくわかっていないようです。
重い物を持ったり肩に担いだりする仕事をしている、日頃から腕や手を酷使している、スポーツや怪我で肩を痛めたことがある方は五十肩を発症する可能性があります。

Q五十肩への対応

基本的に五十肩は温めることが原則です。しかし、急性期にて炎症を起こしてる時はアイシングして炎症を抑えます。
頑固な痛みや肩の可動域制限がある時には、施術を行うことにより血液循環が改善され、痛み及び肩の可動域制限が改善することが多々見受けられます。
五十肩では、肩甲骨~肩を繋げる回旋腱板筋群(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)が過緊張を起こし、肩の動きを助けるため首や背中に負荷がかかるので、体のバランスを整えるため首の骨・背骨・骨盤を矯正します。
肩の痛みの度合いをみて、少しずつ肩関節を調整していきます。肩関節の補強としてテーピングを施します。
急性期は安静にしておくべきですが、回復期になり症状が安定してきたら痛みの軽減・肩関節の可動域改善を目的としたセルフケアをアドバイスします。

④肘の痛み・手首の痛み

Q肘の痛み 手首の痛み

肘関節は肘を動かすだけでなく、手首や指の曲げ伸ばし動作にも関係しています。通常では、肘の曲げ伸ばし・手首をひねる動作を繰り返す、指の使いすぎで痛みを生じます。
肘の痛みで、内側の痛みは「上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)」、外側の痛みは「上腕骨外側上顆炎(テニス肘)」といいます。
指は体の中で一番使う部位です。その中で、親指を一番酷使するため親指の腱鞘炎から手首の痛みを引きおこすことが多いです。

Q肘の痛み・手首の痛みになることで起こる症状

指を動かすために腱が付着し、筋肉へと繋がります。手を動かせば手首から肘へと連動するので、手の酷使は指の痛みだけでなく、やがて手首や肘に痛みを誘発します。
安静にしていても鈍痛がある場合や、動かした時だけ鋭い痛みが走る場合もあります。

Q肘の痛み・手首の痛みになる原因

物を持ち上げたり支える、草むしりなど肘を曲げたり親指に力が入る動作を繰り返す・雑巾しぼりなど手をひねる動作を繰り返す・キーボードを強く叩く・片側の親指だけでスマホを操作する等手指を酷使する。
ゴルフやテニスでは、手首に角度をつけてボールを打つ・腕立てやアームカールなど肘を曲げる運動での筋疲労など。
女性の場合、更年期によるホルモンバランスの影響により指の腱が通る腱鞘が固くなり、手首の痛みを誘発することもあります。

Q肘の痛み・手首の痛みへの対応

検査にて、肘では問題が内側か外側か、手の甲側か手のひら側かを調べ、手首は手首自体なのか腱鞘炎の疑いなのかを調べます。
手→手首→肘→肩→首へと連動しますので(逆もあります)その部分だけだなく、連動する全てを施術します。問題のあった筋肉に対してテーピングを施したり、保護としてサポーターの装着を勧めます。
関節の極度の可動制限がある方が多いので、ある程度、痛みが落ち着いてから矯正します。
基本「安静」が一番なので、原因が運動でしたら中止して頂きます。日常生活にて、指・手首・肘を使う動作は負担がかからぬよう改善して、極力控えて頂きます。