鼠径(そけい)の痛み

既存の女性のお客様が、右鼠径奥の痛みを訴えて来られました。
足の付け根や太ももに張りを感じ、時々鋭い痛みがあります。
スポーツクラブに通っており、ラテンダンスで踏み込むとズキッと痛くて思うように
動けなのが辛いとの事でした。
徐々に痛みの頻度が増してきて、腰も痛くなってきたようです。
ダンス以外のレッスンも受けているが、何かの動きでズキっとくるので、動けないことに
ストレスを感じているそうです。
右股関節を曲げたり、外に広げると痛みを訴えます。
右足の内もも、鼠径近くを触診するとガチッと緊張していて痛がります。
内転筋

内転筋は坐骨(座った時に当た)や恥骨から始まり、大腿骨内側に付着しています。
内転筋は足を閉じる、歩行やランニング中に股関節を安定させる働きをします。
このお客様はX脚で、足の大腿骨が内向きなため内転筋は縮み過ぎています。
縮んだ状態では余計足は広がらないので、足が広がなかったり、広げた時に痛みを発します。
内転筋は、鼠径や太ももの内側、股関節に痛みを放散します。
また、恥骨や膣など骨盤奥に痛みを放散することもあり、婦人科系疾患と間違われる
ことがあります。
しかし、動かず静止している状態では痛みをほぼ感じません。