足裏の痛み

先日、既存のお客様が主訴以外に「最近、足裏が痛い」と仰いました。
最近激しい運動をしたとか、靴のサイズが合ってないかなど確認しましたが、
痛みの要因になりそうな出来事は有りません。
「しいてと言えば、暑がりだから冷房で冷えてるのかも。」とのことでした。
まず、足首をあらゆる方向に動かしてもらいますが痛み無し。
足裏の筋肉も張り痛み無し。
次に、足裏はふくらはぎまで繋がっているので、ふくらはぎも触ります。
スネの骨の内くるぶし側、ふくらはぎとの骨の境目を触ると、痛みでしかめっ面になりました。
ご本人も、そんなところが痛いなんてビックリされていました。
部位から後脛骨筋の筋肉だと思われます。
後脛骨筋(こうけいこつ)

後脛骨筋は、ふくらはぎの深層にある筋肉で、内くるぶしの後ろを走行して、足中央のアーチ部
でいくつかの骨に繋がっています。
後脛骨筋は足の底屈(足指を下に向ける動き、つま先立ち)の補助や、足底アーチの維持、
体重を足の外側に掛ける働きをします。
後脛骨筋に筋力低下が起こると、膝が内側に入り、足底アーチが落ちたようにみえます。
痛みの範囲
後脛骨筋の痛みは主にアキレス腱痛ですが、特に歩いたり走ったりすると強くなります。
その他にも、ふくらはぎやかかと、足底全体にまで広がることもあります。
そのためアキレス腱炎と間違われることがあります。
カーフレイズ

後脛骨筋を強化するトレーニングといえば、カーフレイズです。
カーフレイズは「つま先立ち運動」で、簡単におこなえます。
おこなう時は転倒防止のために、椅子に手をつくか、壁に手をつきましょう。
ゆっくりとつま先だけを使い立ちます。この時、かかとはなるべく高い位置をキープ。
5秒保持した後、かかとをゆっくり下ろします。これを10~15回おこないます。
扁平足や外反母趾など足裏がペタ足の方や、足首が硬い方は毎日おこないましょう。
ふくらはぎが張る方にもお勧めです。


