床座り

1カ月前から右の股関節が痛み、日に日に痛みが増してきたというお客様が来られました。
ご本人いわく、長時間のデスクワークと1年で体重がかなり増加したことが原因では
ないかと仰っていました。
しかし、カウンセリングを勧めると自宅での過ごし方に問題があるのではないかと
思いました。
それは長時間の「床座り」です。
仙骨座り

床座りは、床に座り壁を背もたれにして足を伸ばした姿勢です。
日頃から床座りの状態で、食事をしたりテレビを観たりゲームをするそうです。
床座りは、腰が丸くなり、お腹の力が抜けた状態になります。
上の図をみてください。
座った時にあたる骨を坐骨(ざこつ)といいます。坐骨を支点として座ると背骨の弯曲は
正しい状態を保てます。
一方、腰が丸まった状態で座ると、尾てい骨(仙骨)が支点となり、骨盤や腰の骨が
逆方向に傾き、首が前に突き出します。
そのため腰痛や、足を伸ばしっぱなしだと股関節を曲げ続けることと同じなので、
足の付け根に痛みを誘発します。
長時間の床座位は控える

長時間の床座位は、骨格の歪みに影響を与えるため椅子に座ることをお勧めします。
座る時は「坐骨を立てる」ことを意識します。すると自然とお腹に圧が入り背骨が安定します。
坐骨の下に丸めたタオルや骨盤専用クッションを使用すると座りやすくなります。