天気痛

8月から10月は台風シーズンで、急に天候が変わりゲリラ豪雨になることも多いです。
気圧の急激な変化により、痛みや倦怠感を訴える方がいらっしゃいます。
これを天気痛と呼ばれていて、原因は気圧・気温・湿度の変化による自律神経の乱れです。
天気痛とは、気候や天気の変化が原因で起こる体の不調の総称です。
気候の変化の激しい季節の変わり目や、梅雨時、また台風の時期に起こりやすいです。
中には、強い倦怠感から起き上がれなくなる方もいらっしゃいます。
天気痛のメカニズム

天気痛を起こす原因は、気圧・気温・湿度で最も注目されているのが「気圧」です。
気圧の変化を感知するのが、耳の内耳です。
内耳は中耳の更に奥に位置し、三半規管や前庭などのバランスを保つ器官が集まっている
部分で、主に耳で受けた情報を脳や神経に伝える役割をしています。
内耳の前庭器官に、気圧の変化を感知する場所と能力があることが明らかになり、これにより
大きな気圧の変化が起こると内耳センサーがこれを感知し、その情報が脳に伝えられることが
判明しました。(佐藤純先生 考案)
天気痛を訴える方は、何らかの原因でこのセンサーが敏感なために脳に過剰に情報が伝わり、
その結果、自律神経のバランスが崩れ症状が出やすいのではないかと考えられています。
よって天気痛のメカニズムは以下の通りです。
内耳が気圧センサーを感知→前庭神経→脳に伝達→自律神経が興奮→痛み神経を刺激
天気痛の症状
- 頭痛
- 首肩の凝り、関節痛
- 疲労感
- めまい
- 低血圧
- 気分の落ち込み
- 喘息発作が出やすい
くるくる耳マッサージ

耳の血流が悪いと内耳のリンパ液も一緒に滞り、めまいや頭痛などの症状を起こすと
考えられています。
天気痛の方にお勧めなのがくるくる耳マッサージです。(佐藤純先生 考案)
朝・昼・晩と1日3回行います。
日頃から内耳まわりの血流を促して予防しましょう。
季節の変わり目や、気圧の変化が大きい時期は体に負担をかけないように、ゆったりと
過ごしましょう。