横向き寝による肩の痛み

通常、体が健康であれば上向きで眠ることができます。

S字カーブの背骨を持つ人間は、睡眠中、上向きで眠ることで重力から解放されます。

その間、日中に重力と体重圧を受け続けへたった椎間板は水分量が戻り、筋肉は疲労が抜けて

柔軟性が戻り、体は修復されます。

体を修復するためには、毎日6~7時間の睡眠が必要だと言われています。

しかし、横向きでないと寝れない方もいます。

横向き寝は、重力からの解放が不十分なため、肩こりや腰痛もちの方が多いです。

特に下になる肩は常に圧迫されるので、起床時、肩の痛みを伴います。

肩関節の解剖学

肩は、肩甲骨・上腕骨(腕の骨)・鎖骨が連結しています。

肩は股関節と同じ球関節ですが、股関節はしっかりとはまり込んでいるのとは反対に、

肩ははまっておらず肩甲骨の横に「寄り添っている」状態です。

先端が丸い上腕骨に対して関節面が平坦な肩甲骨の組み合わせなので、運動では骨同士の制限が

少なく、それだけ自由な関節運動が可能となりました。

骨同士が補わないぶん、肩は筋肉によって安定及び運動性を保持しています。

肩は、身体の中で可動域が広く最も自由に動くことが出来る関節なぶん、最も不安定な関節です。

なので、簡単に脱臼しますし、体重圧がかかれば簡単に痛みを誘発します。

日常で肩を痛める要因

  • 横向き寝→体の痛みをかばい同じ方を上にする、術後、妊婦、無呼吸症候群の方、肥満、癖
  • 腕を伸ばした状態での作業→パソコンやスマホ操作、高い場所の掃除や窓ふき、棚の整理作業
  • 予期せぬ圧が肩にかかる→転倒して肩を打撲したり無意識に手をつく、不意に腕を引っ張られる
  • 重い物を持ち続ける(運ぶ)
  • 肩甲骨や腕を使う運動→腕立て伏せ、バーベル運動
  • 子供との添い寝→子供は自身で体の歪みを取るために寝相が激しいので、無意識に背を向ける
  • 寝具が合っていない→低すぎるor高すぎる枕、へたり沈み込むベット

体のバランスが整えれば、自然と上向きで寝られる

体のバランスが整えれば自然と上向きで眠れるようになります。

しかし、術後、妊婦、無呼吸症候群、長年の癖がある方は上向き寝は難しいと思います。

普通の枕では、長時間の横向きに対応していないので、横向き専用の枕を使ってください。

また、寝具が合わないと上向きで寝れません。

自身の首にフィットした枕を選ぶ、体をしっかりと支えるベットを選ぶようにしてください。

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