腰椎分離すべり症

当院にも腰椎分離すべり症の方々が来院されます。

現在は慢性期の方ばかりで、施術を継続して仕事やスポーツを楽しんでおられます。

ある60歳代の方は、初来院当初、激しい腰痛とお尻から踵まで常にしびれていましたが、

長期間諦めず施術に来て頂いたお陰で、現在は腰とお尻の痛みが仕事の容量により軽度から

時々中度発症する位までに安定しました。

複数の趣味もこなし、級の昇進試験に向けての練習で週末はお忙しそうです。

腰椎分離すべり症とは

背骨は24個の骨が首から腰まで繋がっていて、重さが分散するように通常は前後にカーブを

描きます。

腰部は身体の中心に位置していることから負担が掛かりやすく、過度のスポーツ活動同じ動作

の繰り返し腰部の骨が疲労骨折したり(分離)、また骨折した部分がお腹の方へずれたり

(すべり)します。

腰椎5番目に好発し、多くは10歳代後半から20歳代の若者に発症します。

腰椎変性すべり症とは

明らかな原因は不明ですが、多くは加齢と共に椎間板や靭帯などの組織が変性を起こし、腰椎の

安定性が失われすべりを起こします。

腰椎変性すべり症は腰椎の4番目、しかも40歳以降の女性に多くみられます

腰椎分離すべり症に比べ高齢で発症します。

診断

腰椎分離すべり症、腰椎変性すべり症ともにレントゲン撮影にて診断できます。

椎間板や靭帯、関節の変性はMRI検査でよりはっきりわかります。

症状

  • 腰痛(特に起床時)
  • 初期は進展(体を後ろへ反らす)出来ない。経過と共に前屈も困難になる。
  • お尻の痛みやしびれ。
  • 足や足先にかけて痛みやしびれ。
  • 間欠歩行(しばらく歩くと痛くなり休憩すると歩けるが、また痛くなるを繰り返す)
  • 咳やくしゃみ、いきみなど腹圧がかかると痛む。
  • 感覚異常や筋力低下(ひどい場合は排尿障害が起こる)

当院での施術対応について

カウンセリングや動診、触診にて分離すべり症を疑われる場合は、まず病院での受診をお願い

します。

分離は、骨自体に骨折をきたし神経が通る穴が小さくなり神経が圧迫されて腰痛を起こします。

骨折は我々の対応範囲外で、病院での対応となります。

ただし、骨折が完全に回復した後は対応可能です。

すべりは、骨がお腹の方へすべることによって神経が通る穴が小さくなり神経が圧迫されて

腰痛を起こします。これは対応可能です。

分離すべり共に、体勢は上向きと横向きを中心に行います。

うつ伏せは腰が反るので必要最低限に留めます。

拘縮した腰筋は触るとかなりの痛みを伴うので、無理には触りません。

全身のバランスを整えたり、すべり症では腹部を使い腹圧調整を行うことで腰部にかかる

圧力を軽減します。

当院独自の腹部調整は、痛みがなく心地よいものです。

生活習慣での注意事項や、必要によりコルセット着用を勧めたり、患部をサポートする

ための筋力強化などをアドバイス致します。


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