腕のしびれ PartⅡ

前回の左腕しびれのお客様の続編。
2回目。初回から4日後に来院。しびれレベル10→8、痛みレベル10→5。
首の可動域が広がったことを実感されていました。
検査にて、鎖骨と第一肋骨の間で神経圧迫があるので、それを開放するための施術をしました。
3回目。2回目から1週間後に来院。
しびれは指先のみ、痛みレベル5→3~4。日常生活への影響もかなり減ってきたとの事でした。
左人差し指の腫れ
2回目で気づいたのですが、左人差し指が腫れていて突き指かも?と仰っていました。
3回目も少し腫れは引いてるものの、見た目は腫れています。
突き指なら、腫れは改善しているはずです。
調子が良かったそうで散歩を再開したら、左腕がむくんでいるようだと仰っていました。
「犬を飼っていませんか?」と聞くと中型犬を飼っていて、散歩にも連れ出すとの事でした。
「リードはどう持ちますか?」と聞くと、この方は左利きで、リードを左人差し指に引っかけて散歩
するとのことでした。
一番の原因は犬の散歩中に起きたのではないかと推測

初回のカウンセリングにて、原因は普段の不良姿勢や枕を重ねて寝ることだと思いました。
勿論、これらも含まれると思いますが、私の推測では中型犬なので力もありますし、指1本にリード
を引っ掛けていれば、不意に引っ張られた時に指や肩に問題が起きてもおかしくありません。
過去に何人か犬の散歩中に不意に引っ張られて、手首や肩を痛めた方を施術したことがあります。
この経験があったので、3回目の施術では肩甲骨と肩関節の柔軟性を高めるよう行いました。
肩甲挙筋 肩の回旋腱板 肩鎖関節



肩甲挙筋は、首~肩甲骨の内側に付着する筋肉で、肩甲骨を引き上げて肩をすくめたり、首を回す
働きをします。
肩甲挙筋は、首~肩甲骨にかけて広い範囲で鈍痛を起こします。
回旋腱板は、腕を内側や外側に広げたり捻じる動きや肩の安定性として働きます。
髪をブラシでといたり、後ろでに回す、服を着るなど日常の動作で常に使っています。
回旋腱板は、腕の付け根(上腕)や肩甲骨の痛みや腕~指へのしびれを誘発します。
肩鎖関節は、鎖骨と肩甲骨で構成され、肩甲骨を動かすための中心軸として働きます。
首や鎖骨、肩甲骨には、首や肩を動かすために必要な筋肉が沢山付着していますので、
例え指1本だけ痛めただけでも、肩や首に問題が起こります。
犬の散歩にて、指にリードを引っかけた状態と手全体でリードを持つのとでは、肩にかかる
力(圧)が違い、指だけの方が大きな力が肩にかかります。
今後は、リードはしっかりと手で持ち、当分は右手で持ってもらうようお伝えしました。