腕のしびれ
左腕のしびれを訴える方が来院されました。
お話を聞いたうえで原因となりそうなことがいくつかありました。
まずは、枕を重ねて寝ているとのこと。その方の首の形状からすればかなり高すぎます。
高すぎる枕は逆に首を痛めたり、凝りやしびれの要因となるので直ちに辞めて頂くよう
お伝えしました。
次に、デスクワーク中の不良姿勢や、昔、膝を痛めて手術していること。
長期間続くことによる体のバランスの崩れから起こることも考えられます。
頚肩腕症候群(胸郭出口症候群)

首~肩~腕にかけての痛みや凝り、しびれなど色々な症状を認める状態を総称して頚肩腕症候群
という名称で呼ばれています。
頚肩腕症候群の中には、胸郭出口症候群を起因する症例を多く含んでいます。
胸郭出口症候群とは、長時間のデスクワークや編み物など同一姿勢にて鎖骨周辺の腕へ行っている
神経や血管が圧迫されて首~手指にかけて痛みやしびれなどの症状を起こします。
胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群は圧迫される場所によって、4つに分類されます。
①斜角筋症候群…首の前側に付着する斜角筋により圧迫されるもの。
②肋鎖症候群…鎖骨と第一肋骨の間で圧迫されるもの。
③小胸筋症候群…大胸筋の下にある小胸筋により圧迫されるもの。
④頚肋症候群…第七頚椎(首の一番下の骨)の奇形。
当院での施術対象は①~③です。
どこで圧迫を受けているのかは、整形外科テストを用いてターゲットを絞ります。
万が一、頚椎椎間板ヘルニアを疑う場合、先にMRI検査を優先して頂きます。