膝裏の痛み
最近友人から「膝が痛くて歩くのも辛いんだけど、なんでだろう?」というメールがきました。
余りの激痛にタクシーで帰宅してきたそうで心配になり連絡したとのことでした。
元々膝は正常でほぼ毎日フィットネスで体を鍛えています。
聞くとセミナー受講後から痛みだし、そのセミナーは2日間連続で座学でした。
その状況から、原因は座位によるハムストリングの圧迫から起きたものだと判断しました。
当店はビジネス街にあるためこの症例は多々あります。
友人にはセルフケアとして、まず湯船にしっかり浸かり太もも裏を温めてから縮んで固まった
太もも裏をストレッチするように伝えました。
その後、痛みが無くなり普通に歩けるようになったとメールが届きました。
ハムストリングとは

太もも裏の筋肉をハムストリングといいます。
骨盤の先端部分である坐骨から膝下の脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)に付着しています。
ハムストリングは3つの筋肉の総称で、半腱様筋(はんけんようきん)・半膜様筋
(はんまくようきん)・大腿二頭筋(だいたいにとうきん)からなります。
踵(かかと)をお尻につけるように膝関節を曲げる、膝を曲げた状態で膝を外側や内側に動かす、
足を後ろに引き上げるように股関節を伸展する、股関節を内側に動かす働きをします。
また骨盤を後ろに傾けます。
歩行時や走行時に使われ、特に走るスポーツやキック動作、過剰な筋肉トレーニングで
酷使されます。
ハムストリングが硬くなると骨盤を立たせ腰の前カーブがなくなり腰痛を引き起こします。
また膝が伸びにくくなるため膝関節に負荷がかかり、膝や股関節に痛みがでたり体のバランス
が崩れることで背中や首まで痛みがでることがあります。
ハムストリングの症状

- 太もも裏の痛み
- 膝裏の痛み
- 座位や歩行時の痛み
- 間欠跛行(歩くと痛み休むとまた歩けるようになる)
- 坐骨神経痛
当店での対応

ハムストリングが緊張すると、骨盤が後ろに傾くため腰痛や更に太もも裏の痛みを加速
させるので骨盤調整とハムストリングと共に前面の大腿四頭筋を緩めます。
セルフケアとしてはストレッチやテニスボールを使ったマッサージをご指導します。
ストレッチは座位が一番簡単です。ポイントは腰を丸めないこと。
股関節から膝裏まで伸ばすように意識します。心地よく感じるまで伸びたらそこで止めます。
ストレッチは痛く感じるまで伸ばしてはいけません。