足底筋膜炎

以前「足のだるさ」で足底筋膜について書きましたが、今回は足底筋膜炎についてお話します。
今までにも足底筋膜炎のお客様がご来店頂いたことがあります。
施術で改善する方もいれば、整形外科への受診を勧めた方もいました。
ゴルフシーズンになると新品のシューズが原因で足底筋膜炎になったり、時には雪かきで
長靴を履いて作業した翌日に足底筋膜炎になった方もいました。
足底筋膜炎とは

足底筋膜炎とは、土踏まずを形成する足底筋膜という筋膜に負荷が生じ炎症を起こした状態です。
足底筋膜は土踏まず(足底のアーチ)を支えていて、足に掛かる衝撃を吸収し、足を蹴りだす時
の役割をしています。
そのため足底筋膜炎になると、歩いたり走ったりの動作がしにくくなります。
一時的に良くなっても再発することが多いです。
足底筋膜炎の症状
- カカトを中心とした足裏の痛み
- 歩く・走るがしにくくなり、重症化すると歩行できなくなる
- 特に階段を上る時やつま先立ちで痛い
- 起床時や長時間の座位から初めて歩く時に痛い
- ふくらはぎやスネに痛みが生じる
足底筋膜炎になる原因

- 長時間歩き続ける、長時間立ち続ける
- 陸上や球技などのスポーツ
- 床が硬い場所で立ち作業したりスポーツをする
- 自分の足に合わない靴を履く、新品の靴や重い靴を履く
- 足底アーチが崩れている(扁平足や外反母趾)ことで足底に負荷が掛かる
- カカトの骨の奇形のため常に足底筋膜に負荷が掛かる→踵骨痛
- 肥満
- ふくらはぎ(腓腹筋)が原因の痛みが放散痛として足底痛として現れることがある
足底筋膜炎への施術

股関節痛や腰痛がある場合は、必ずそれらの調整を先に行います。
足底筋膜自身には、カカト(踵骨)やスネ(腓骨)の調整、緊張した足底筋膜やふくらはぎ
の筋肉を緩めます。
症状がある間はスポーツや長時間歩くなど、足底に負荷が掛かる動作は中止して頂き、
靴は足底アーチを保護していて普段から履きなれている靴を着用して頂きます。
セルフケアとして、テニスボールやゴルフボールを使い土踏まずをマッサージします。
青竹踏みもいいですよ。土踏まずを柔らかくしましょう。
肥満の場合、足底やカカトに掛かる力が大きく負担となるため、減量がベストです。
体重が落ちると、肩こりや腰痛も軽減されるので一石二鳥です。
扁平足や外反母趾の方に対しては、テーピングや靴底のインソールを指導します。
※多少値段は張りますが、足の保護のためにも専門の靴店での購入をお勧めしています。
数回施術を続けても症状が変わらない場合、カカトの骨の奇形が疑われますので、念のため
整形外科への受診を勧めます。