登山で股関節痛

高野山へ登山をして翌日から左の股関節や腰に痛みを感じるようになったと男性のお客様
が来店されました。
ご家族で登山されたのでお子様でも登れるように初心者コースを選ばれたそうですが、
思った以上に傾斜があり岩場も多く足が疲れたとのことでした。
股関節の可動域に制限は無く、触って強い痛みを訴えられた部分はお尻と太ももでした。
中殿筋 梨状筋

中殿筋はお尻の側面にある筋肉で、梨状筋はお尻の深層筋です。
中殿筋は骨盤から股関節へ、梨状筋は仙骨から股関節へそれぞれ付着しています。
中殿筋は骨盤を安定させる外転筋(外側に広げる動き)です。
歩行時や走行時に骨盤が支えられてない側が外側に傾くことを予防したり、片脚で立つ時に
骨盤を安定させる補助をします。
片足立ちが上手く出来ない方は中殿筋の筋力が弱い可能性があります。
梨状筋は骨盤を安定させる外旋筋(外側に回す)です。
大腿(ふともも)を内側や外側に回す補助や、スポーツにて大腿が急に内側に入ることを防ぎます。
これらの筋肉が疲労すると腰や股関節に痛みを誘発し、ひどい場合は歩行障害を起こします。
外側広筋(大腿四頭筋)

外側広筋は太ももの前面にある大腿四頭筋の筋肉で、大腿四頭筋は筋肉の中で一番大きい筋肉です。
骨盤と大腿骨からお皿の下にある脛骨に付着しています。
大腿四頭筋は、膝を曲げたり伸ばしたりします。
外側広筋が疲労すると股関節やお皿の外側に痛みを誘発します。
不安定な足場に注意

登山やハイキング、岩場で行う沖釣りや海上で足元がふらつく船釣り、ビーチの柔らかい砂の上。
これらに共通しているのは足場が不安定であることです。
昔、岩釣りが原因でぎっくり腰になったお客様もいました。
傾斜の道、岩場や石で硬く歩きにくい道や地面、地面が柔らかいなど、足元が不安定な場所では
股関節や脚に大きな負荷が掛かります。予防としては、
- 足をガードする靴を履く
- 足が疲れない歩き方や立ち方を意識して行動する
- 立ちっぱなしにならないように椅子を使用する
- 小まめに休息する
- サポーターやテーピングで関節や筋肉を補強する
などがあげられます。
アクティブなレジャーの際はこれらのことに気を付けて楽しんでください。