咳腰痛

既存のお客様が花粉症による咳とくしゃみが原因で、ある日、くしゃみで腰がグキッと
なったと来店されました。
数日前から段々と痛みが増してきたとのことです。
咳やくしゃみ、息み時は腹圧が高まり、体の内側から外側に向かって強い力が掛かります。
なのでぎっくり腰になったり、肋骨にヒビが入ることもあります。
腹筋も酷使するので、腹筋痛や腸の動きも過敏にするので軟便になります。
咳やくしゃみは想像以上に体力を消耗しますので、1日でも早く止めたいものです。
胸腔(きょうくう)と腹腔(ふくくう)

人の体は常に外圧ががかかっています。
体の中は腔(くう:穴という意味)になっていて、肺や心臓がある胸腔(胸の袋)と
胃や腸など内臓がある腹腔(お腹の袋)に分かれいて、其々膜で覆われています。
各袋は大きくなったり小さくなったりして、地球上の外圧から体を支え守っています。
雨や台風など低気圧時は、外圧が低いので体の内圧は高まり膨張します。
膨張して膨らむことで、血液やリンパ液などの体液の流れがよどみ、そのため痛みやむくみ
痺れなどの症状が現れます。
逆に天気時は高気圧になり、外圧は高く、体の内圧は下がります。
外圧が高いため体は支えられ楽です。イメージとしては体を透明なコルセットで巻いた状態です。
咳やくしゃみは肩こりも生む

試しに咳をしてみてください。
肩が上がり力んでいませんか?咳やくしゃみの度に、肩に力が入り、これを繰り返します。
首から肩を覆う上部僧帽筋が疲労して肩が凝ります。
施術では腹部と腰部に加えて、呼吸時に使われる斜角筋(首の筋肉)や肋間筋(肋骨と肋骨
の間の筋肉)横隔膜、背中、そして肩周りを緩めます。
咳やくしゃみが続くと、また同じ事の繰り返しとなります。なるべく早く止めるために薬
を使いコントロールして症状を緩和することも必要です。