慣れない夜間運転での親指痛

 

肩凝りと右親指の痛みを訴える男性が来られました。

夜間に不慣れな道を長時間車の運転をして、翌日から痛みを感じたそうです。

夜間に慣れない道での運転では、かなり緊張していたことが予想されます。

首肩周りの筋肉が過緊張を起こすと、首から出ている神経は手を支配していますし、また、

首肩の筋肉が疲労すると腕や手に痛みやしびれを誘発します。

この方も、首肩を触るとガチガチに固まっているので、運転中は緊張して肩があがり

首肩に力が入っていた様子が想像できます。

肘が伸びきらない

他にも、左右の腕を触ると、右肘の内側の筋肉が固く、ほぐすとかなり痛がり親指に響きます。

肘の曲げ伸ばす動きは痛くないが、腕は微妙に伸びきらない。本人も気づいていませんでした。

腕の屈曲(肘を曲げる)で有名なのは上腕二頭筋ですが、上腕二頭筋は肩の屈曲(腕を前に伸ばす)

の補助も行いますが、この方は肩の可動域は正常なので上腕二頭筋ではありません。

上腕二頭筋以外にも、肘の屈曲を行う筋肉があります。

上腕筋

上腕筋は腕の内側にあり、上腕二頭筋の深部に位置し、上腕骨から尺骨に付着します。

上腕二頭筋と上腕筋は、肘を曲げると現れる「力こぶ」の筋肉です。

手のひらが上向きの時も下向きの時でも、肘を曲げる働きをします。

上腕筋を通る橈骨神経の圧迫により、親指と前腕外側に疼きやしびれを起こしたり、この筋肉が

疲労すると親指の付け根に痛みを誘発したり、肘を真っすぐに伸ばすことが難しくなります

上腕筋に痛みを起こす原因

肘を曲げ続ける動作を、長時間行ったり繰り返すことで起こります

  • 重い物を持ち上げ運ぶ
  • 赤ちゃんを抱っこし続ける、子供を持ち上げる(高い高いなど)
  • バックを腕にかける
  • 1日中、パソコン業務を行う
  • 長時間のスマホ操作

セルフマッサージは「手のひらでアイロン」

この方の場合、夜間の不慣れな道を長時間運転したので、ハンドルを持つ手も力んでいたために

指自体もかなり疲労していたことと思います。

セルフマッサージは、座って行います。テーブルの前に腰掛け、手のひらを上にして肘を曲げて、

力こぶを作り場所を確認します。

肘を伸ばして反対の手のひらを使い、筋肉に対してアイロンをかけるように圧をかけながら

ながします。上から下へ、一方向のみで繰り返しながします。

長時間、肘を曲げる動作は行わないよう注意します。

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