妊婦の恥骨痛

久しぶりに妊婦さんの施術をしました。
最後に妊婦さんを施術したのはコロナ以前なので、3年振り(゚д゚)!
妊娠7か月で恥骨痛を訴えていました。座ると痛みで座ってられません。
妊娠後期になるとよく聞く症例です。
上向きでご自身の恥骨を押してもらうと右側に圧痛がありました。
妊娠中の痛み

妊娠中はホルモンの影響で全身の関節が緩むので、体に痛みが出やすくなります。
当店でも以前、普段は何ともなかったのに妊娠後期になり学生時代に痛めた足首が
痛いと仰っていた女性がいました。
特に妊娠後期になると骨盤は出産の準備で更に関節は緩み、お腹はどんどん前に
せり出すので腰が過前弯になります。
そのため、恥骨痛や腰痛、背中痛を訴えます。
また妊婦さんが横になる時や眠る時には左上寝が良いと言われています。
理由として子宮の後ろにある大静脈が背骨の右側に位置しているため、理論的には
左向きに寝るほうが血管が圧迫されにくい姿勢となります。
横向き寝は、下になる肩を圧迫し首腰がねじれます。また、上になる肩腰には腕脚の重さ
が掛かるため、結果的に首腰の痛みを起こしやすくなります。
痛み予防に抱き枕

横向き寝には「抱き枕」が最適です。サイズはロングサイズを選びましょう。
首の下をくぐらせて胸の前で抱え、股の間に挟むととても楽です。
妊娠中は恥骨痛や腰痛以外にも、背中痛、肩こり、脚のむくみ、こむら返りなどに
悩まされます。以前、毎晩こむら返りを起こすお客さまもいました。
妊娠に伴う痛みは出産すれば治まりますので頑張って乗り越えましょう。
当店では妊娠3か月以降になれば施術対象です。
うつ伏せ姿勢は行わず、上向きや横向き、立位や座位、四つん這い姿勢で行います。
腰椎や骨盤への骨格矯正は安全を考慮しておこないません。
前後左右のバランスを整えるように調整のみにとどめます。
無理のないよう施術を進めていきますので、どうぞご相談ください。