股関節からの腰痛

既存のお客様が腰痛で来店されました。
本人いわくボクササイズによる筋疲労だろうとのことです。
いつも数日で治まる筋肉痛が中々治らず、腰や股関節に痛みを感じ、歩いたり足を上げると
鼠径部にズキッ!と痛むとのことでした。
股関節とは

股関節とは、太ももの骨(大腿骨)と受け皿になる骨(寛骨臼)で形成される関節です。
足を曲げる、後ろへ引き上げる、足を内側や外側へ動かす、足を内側や外側に捻る動きをします。
また、股関節には関節軟骨が入っていて関節のクッションの役目をしています。
股関節は肩関節と同じ球関節です。
肩関節は不安定な関節ですが、股関節は球関節に入っており、骨盤から股関節を繋ぐ強靭な靭帯
が付着しているため、肩関節に比べ安定した関節です。
走ったりジャンプした時に股関節がぐらつかないのは、この靭帯や股関節に付着する筋肉など
の働きによるものです。
お尻の筋肉(殿筋群)

股関節には沢山の筋肉が付着しています。
今回、このお客様は特に中殿筋と梨状筋を触ると強い痛みを訴えられました。
中殿筋はお尻の側面にある筋肉で、骨盤を安定させる外転筋(外側に広げる動き)です。
中殿筋は、歩行や走行時に骨盤が支えてない側が傾くのを予防したり、片脚で立つ時に
骨盤を安定させる補助をします。
一方、梨状筋は骨盤を安定させる外旋筋(外側に回す)です。
脚を内側や外側に回す補助や、スポーツなど足が急に内側に入ることを防ぎます。
これらの筋肉が疲労すると腰や股関節や鼠径部に痛みを誘発し、歩行障害を招くこともあります。
当店での対応
骨盤(仙骨)の矯正、股関節の内方へのつまりを矯正してから中殿筋と梨状筋をゆるめました。
始めはかなり痛がられたので、段階的に数回にわけてゆるめていきました。
マッサージツールをお持ちなので、ご自身でお尻の筋肉のリリースするための指導と、座りっぱなし
にならないこと、圧迫を避けるために椅子にはクッションを敷いて頂くようアドバイスしました。
私も長年ボクササイズをしていますが、年を重ねるほど筋肉痛が抜けにくくなっています。
老化をひしひしと感じます(笑)