側彎症
首から肩にかけての痛みと右肩痛でお越し頂いた方がいます。
肩から背中上部にかけてかなり丸く、首が前に突っ込んでいます。
ご本人さんもかなり姿勢が悪いことを実感していました。
立位姿勢にて、背骨のS字カーブが強く右背部は大きく盛り上がっています。
前屈すると右背部が高いです。
側彎症とは?

人間の背骨は、横から見るとS字カーブを描いています。これを生理的弯曲と言います。
背骨は人間の体の土台をなしており、体を後ろから見て背骨が左右に大きく歪んでしまう
のを側弯症と言います。
確認にはレントゲン撮影を行います。
側彎症には「構築性側彎症」と「機能性側弯症」に分けられます。
構築性側彎症と機能性側彎症の違い

構築性側彎症とは、先天的なものや病的なものが原因で側弯が起こります。
対処法は、手術となります。
一方、機能的側弯症とは、ギックリ腰など筋肉の緊張が原因で背骨が引っ張られることで
側弯が起こります。
我々の施術対象は機能的側彎症です。
側弯症で引き起こされる症状
体のバランスが悪くなるため、頭痛・肩こり・顎関節症・腰痛・膝痛など様々な症状を
引き起こします。
側弯症の施術
構築性側彎症の場合、手術以外には改善しません。但し、固まっている筋肉を緩めたり、骨盤の
バランスを整えることで痛みを和らげる効果が見込めます。
機能性側弯症の場合、骨格と筋肉のバランスを取り戻す施術をすることで側弯は緩和します。
補助として、筋力の弱い側にテーピングで補強します。(肌が弱い方は行いません)
日常生活習慣も大切で、同じ側ばかりで鞄を持たない・足を組んで座るなど「不良姿勢」を
取らないことは予防の一貫となります。